アカタテハ- タテハチョウ科 -

アカタテハ1
分布
アカタテハは北海道、本州、四国、九州など日本の殆どの地域に分布しています。
生息場所
平地から山地にかけての視界の開けた明るい草地などに生息しています。
林の傍や公園、農地、河川の近くなどでも見かける事があります。
昔よりは数が減ったと言われていますが都市部などでも生息が確認されています。
季節
3月~11月
成虫が活発に活動しているのは春から秋にかけてですが、アカタテハは越冬も成虫の状態で行うのでほぼ一年中、成虫を見る事ができます。
アカタテハ2
その他の名称
赤立羽
英名:[Indian Red Admiral]、[Asian Admiral]
学名:[Vanessa indica]
開張
50~60mm
食べ物
幼虫はイラクサ科の多年生植物であるカラムシ、イラクサ、ホソバイラクサ、ナンバンカラムシなどを食べます。
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
アカタテハはヒメアカタテハによく似ているタテハチョウ科の蝶でヒメアカタテハよりは一回り大きく、後肢に表面の外側に赤橙色の部分あるなどの違いがあります。また、オスとメスとで翅の色などに違いはなく、見分ける事はかなり困難だと言われています。

翅の地の色は茶褐色でオレンジ色を帯びた赤色の斑紋があり、前翅の先の方は黒くなっています。また、前翅には白色の紋もありますがこの白色の紋は小さく、個体によっては失われている事もあるようです。
後翅の色は全体は茶褐色ですが翅の外側がオレンジがかった赤色になっています。外側には黒い斑紋も見られます。

現在は少し数が減り、あまり頻繁に見られるような種類ではなくなりましたが、以前はウツギやオニアザミ、ネズミモチやセイタカアワダチソウなどの花の近くなどを敏速に飛んでいる姿を見かける事も少なくありませんでした。
樹液や花の蜜、腐った果実などに集まったり、地面での吸水を行っている事もあります。

アカタテハは成虫がほぼ一年中活動するというやや珍しい特徴を持っており、食草のカラムシなどを丸めて作られる幼虫の巣もユニークです。