アオハダトンボ- カワトンボ科 -

アオハダトンボ1
分布
アオハダトンボは基本的には本州と九州のみにしか分布していません。
生息場所
里山の水辺など。
季節
5月~7月
春の終わり頃から夏に半ばにかけて活動しています。
アオハダトンボ2
その他の名称
学名:[Calopteryx japonica]
体長
55mm
越冬態(えっとうたい)
幼虫
特徴
アオハダトンボは里山の美しい水辺などに生息しているトンボで、一般的にはアオハダトンボのように体の細いトンボはイトトンボ科でなくとも「イトトンボ」と呼ばれる事も多いようです。

アオハダトンボの外見的な特徴としては羽が濃い青色をしており、体は全体的に金属的な光沢を持った青緑色。羽の前べりが青く光る事なども特徴のひとつです。しかし、この特徴はオスだけのもので、メスのアオハダトンボは翅が黒く、翅の先に白い斑紋を持っている事が特徴です。また、オスの翅は角度によっては群青色に輝くと言われ、この色は実は色素ではなく、タマムシなどと同じく構造色と呼ばれる色だと言う事がわかっています。アオハダトンボによく似たトンボとしてはハグロトンボが挙げられますが、ハグロトンボのオスにはこの群青色に輝く翅は見られません。

アオハダトンボは水生植物の多い水の綺麗な小川にしか生息しない事から環境指標としても利用される事もあります。また、オス同士で縄張り争いをするという攻撃的な特徴も持っています。