ベニシジミ- シジミチョウ科 -

ベニシジミ1
分布
ベニシジミは北海道、本州、四国、九州など、広い地域で見る事ができます。
海外でも広く分布しており、ユーラシア大陸、北米大陸などでも見られます。
生息場所
草地や畑など。
季節
3月~11月
春から秋にかけて、冬以外は活発に活動しています。
ベニシジミ2
その他の名称
紅小灰蝶
英名:[Small Copper]、[Common Copper]
学名:[Lycaena phlaeas]
開張
27~35mm
食べ物
幼虫はスイバやギシギシなどを食べます。
越冬態(えっとうたい)
幼虫
特徴
ベニシジミは草地でよく見られる蝶で、多くは花に集まります。簡単に見る事ができる美しい蝶である事から一般的には人気のある蝶ですが、希少性がない事から蝶の収集家などのマニアの方には人気がないようです。

ベニシジミは翅に構造色を持っている為、角度によって銅のような金属光沢を放つ事があり、この特徴から英名である[Small Copper]や[Common Copper]の名がついたと思われます。
また、春型と夏型で翅の色味が異なり、春型のベニシジミの翅は明るい赤橙色で、夏型は黒っぽい赤橙色をしています。特に春と秋の終盤にあらわれるベニシジミは鮮やかな色をしている為、美しいとされています。

幼虫の餌となるスイバやギシギシは冬になるとロゼットと呼ばれる冬越しの状態で越冬する事から、冬でも葉が落ちずに残っており、その葉には越冬状態のベニシジミの幼虫がいる事があります。
ベニシジミの幼虫は冬の季節においても暖かい日は葉を食べて地道に成長している事から、早春のまだ寒い時期でも成虫になったベニシジミを見る事ができます。