ゴイシシジミ- シジミチョウ科 -

ゴイシシジミ1
分布
ゴイシシジミは北海道、本州、四国、九州など国内各地に広く分布しています。
生息場所
里山の水辺など。
季節
5月~11月
ゴイシシジミは春から活動をはじめ、年に数回の活動期を持っています。
ゴイシシジミ2
その他の名称
] 碁石小灰蝶
英名:[Forest pierrot]
学名:[Taraka hamada]
体長
24~30mm
食べ物
幼虫はササやタケにつくササコナフキツノアブラムシやタケツノアブラムシなどの小さな虫を食べます。
越冬態(えっとうたい)
幼虫
特徴
ゴイシシジミは翅の模様に非常に変わった特徴を持った蝶で、翅の裏側は白地に黒の斑点という外観になっていますが、表側は濃い褐色をしており、表と裏で全く違う蝶のような異なった表情を見せる蝶の中でもやや珍しい種類です。

ゴイシシジミの体の特徴は前述した白地に黒の斑点を持つ翅の模様が代表的なものですが、この模様が囲碁で使う碁石のようだと理由から碁石小灰蝶(ゴイシシジミ)という名前がついたとされています。

ゴイシシジミの成虫は多くの蝶のように花の蜜などは吸わず、アブラムシの出す汁を餌にする事からアブラムシのいる環境でしか殆ど見られず、アブラムシがいる間はそこから離れず定住すると言われています。
この特性から、ゴイシシジミはアブラムシのいる環境でしか殆ど見る事ができない珍しい蝶だと言えるでしょう。
また、ゴイシシジミは成虫だけでなく、幼虫も変わった餌を食している種で、殆どの蝶の幼虫は植物の葉などを食べて成長しますが、このゴイシシジミは肉食でアブラムシを食べて成長します。
ゴイシシジミの他にも幼虫が肉食の種はいるのですが、幼虫の全期間を通じて肉食である種は日本に生息している蝶の中ではゴイシシジミだけだと言われています。