ヒラタクワガタ- クワガタムシ科 -

ヒラタクワガタ1
分布
ヒラタクワガタは本州、四国、九州、沖縄など、北海道を除いた地域に分布しています。
海外においては台湾、中国、朝鮮半島やタイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、ラオスなどの東南アジア、その他の地域としてはインドにも生息しています。
生息場所
里山など。
季節
5月~10月。
春の終わりの頃から初秋にかけて見る事ができます。
ヒラタクワガタ2
その他の名称
平鍬形
学名:[Dorcus titanus]
体長
25~70mm
食べ物
幼虫はブナなどの広葉樹の朽木を食べます。
越冬態(えっとうたい)
幼虫または成虫
特徴
ヒラタクワガタは体が大きく、大顎もしっかりとしていて挟む力も強い為、クワガタムシの中でもかなり強い部類に属します。また、ヒラタクワガタの成虫は主にクヌギの木の樹液などに集まる事で知られています。

ヒラタクワガタのオスの体の特徴としては大顎の付け根の部分に大きな突起があり、メスはオスに比べて体が一回り小さく、顔や大顎もかなり小さい為、オスメスの区別ははっきりしています。

尚、このヒラタクワガタは外国産のオオヒラタクワガタとの交配が野生の環境下で進んでいる事が問題視されています。
外国産のオオヒラタクワガタは体長が大きいものだと100mmを越え、国産のヒラタクワガタと比べて約3cmほど大きく、このオオヒラタクワガタと国産のヒラタクワガタとの交配種も純国産のヒラタクワガタと比べて体が大きくなっており、力も強い傾向があるようです。
その為、このオオヒラタクワガタとの交配種は良い樹液の出る木やメスを占領しやすい為、国産のヒラタクワガタが対抗できないという状況に陥っていると言われています。

元々、この外国産のオオヒラタクワガタはクワガタブームの際に海外から輸入したものを何らかの理由で野外に放した所、それが野生化し、広がったものだと言われていますが、オオヒラタクワガタが繁栄した最も大きな理由は、このオオヒラタクワガタが実は国産のヒラタクワガタと同じ種であり、それによって交配が容易に進んだ事にあると考えられています。