イエバエ- イエバエ科 -

イエバエの写真
分布
イエバエは環境が整えば、どこにでも発生する為、北海道から沖縄まで日本全国に分布しています。
また、国外においても環境適応能力が高い昆虫である事から、同種のハエは非常に広い地域に生息しています。
生息場所
市街地など
季節
日本では季節を問わず、一年中見られます。
イエバエの幼虫
その他の名称
家蝿
英名:[House Fly]
学名:[Musca domestica]
全長
4~8mm
食べ物
動物の糞、たい肥、生ゴミなど。
越冬態(えっとうたい)
特になし
特徴
イエバエはその名の通り、主に屋内に生息しているハエで、その生息場所の性質上、人にとっても非常に見る機会の多いハエである事から、おそらく誰もが一度は目にした事があると思われる、ごくごく一般的なハエの一種です。
イエバエは糞や腐ったものなど臭いニオイのするものを好み、場合によっては感染症の媒介ともなりえると言われています。

イエバエは大きな2枚の前羽の後ろに鱗弁(りんべん)を持ち、その裏側に平均棍(へいきんこん)と呼ばれる、かつてはバランスを取る為の器官だと考えられていたものが見られます。(平均棍の機能については現在も諸説あり、詳細は不明)
また、蚊や蜂のような人を刺すような機能は持っていません。

イエバエは卵から成虫になるまで2週間ほどしかかからず、非常に成長の早い昆虫です。

尚、イエバエは人間の衛生環境を悪化させる虫である衛生害虫に含まれる昆虫である為、食品を扱う場所などにおいては特に注意する必要があるとされています。