ジョウザンミドリシジミ- シジミチョウ科 -

ジョウザンミドリシジミ1
分布
ジョウザンミドリシジミは本州の東北地方から中国地方までの地域の日本海側に分布しています。
海外においては中国の北東部、ロシアの極東地域、朝鮮半島などに生息しています。
生息場所
本州では山地の落葉広葉樹の林の中に生息していますが、北海道においては低山地などのやや高さの低い場所でも生息が確認されています。
季節
6月下旬~10月初旬。
成虫は夏から秋の始め辺りの時期に活発に活動しています。
ジョウザンミドリシジミ2
その他の名称
定山緑小灰蝶
英名:[The Cognatus Green Hairstreak]
学名:[Favonius taxila]、[Favonius aurorinus]
開張
30~34mm
食べ物
カシワ、コナラ、ミズナラなどのブナ科の植物を食べます
越冬態(えっとうたい)

特徴
ジョウザンミドリシジミは翅の表側は青と緑の混じり合った色に金色を帯びていて美しい輝きを放っていますが、翅の裏側は濃い褐色または灰色で翅の中ほどの位置に白っぽい色をした条線があります。

ジョウザンミドリシジミの体の特徴は頭部が大きく頭部にある複眼が大きい事や前翅の先端がとがっている事などがあげられ、障害物の多い場所を素早く飛び回るのに向いていると言われています。

オスの個体は午前中の8~9時位の早い時間帯に活発に動き回り、林内を動きまわりながら翅を広げて枝先や葉の上などに止まっている姿を見る事ができます。
オスは縄張り意識がある事から他のオスが近づくと飛翔ながら接近して追い払おうとする習性を持ちます。
活動的なオスの成虫に対してメスの成虫はあまり活動的ではない為、食草などの草に止まっている事が多く見られます。
また、雌雄ともに栗の花に集まる事も特徴のひとつです。

尚、ジョウザンミドリシジミは森林伐採などが原因となる環境の変化から生息できる場所はじょじょに狭くなっていると言われています。