カバタテハ- タテハチョウ科 -

カバタテハ1
分布
カバタテハは一部地域でしか見られない蝶で以前は迷蝶として扱われていました。
現在、石垣島、西表島、波照間島、竹富島などで確認されています。
海外においてはインドや東南アジア、台湾、中国の南部などに分布しています。
生息場所
平地から低い山地にかけての食草が生育している場所に生息しています。
具体的には林の付近や畑などの農地、民家の周辺などです。
季節
一年中
暑い地域にしか生息していないので成虫は一年中活動しています。
カバタテハ2
その他の名称
樺立羽
英名:[angled castor]
学名:[Ariadne ariadne]
開張
25~30mm
食べ物
トウダイグサ科の多年草であるトウゴマ(ヒマ)を食べます。
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
カバタテハは日本ではごく一部の地域にしか分布していないタテハチョウ科の蝶で成虫が一年中活動しており、他に似ている種類の蝶がいない為、判別する事は簡単です。植物の葉の上などに止まっている時は翅を開閉するという特徴があるので翅の表面と裏側は比較的、確認しやすい種類です。

カバタテハのオスの翅は表が赤みを帯びた茶色で裏は濃い褐色です。前翅の先端の近くに小さな白い点があり、この点は表にも裏にもあります。メスの翅は表裏共にオスよりもやや淡い色で、白い点に関しては共通しています。
翅の外側のフチの部分はノコギリ歯状になっており、翅の内面には波状の黒っぽい線が間隔をあけて並んでいます。

成虫の活動時間帯は日中で生息場所であれば食草の近くを緩やかに飛行している姿を見る事ができます。