クロアゲハ- アゲハチョウ科 -

クロアゲハ1
分布
クロアゲハは北海道を除いた本州よりも南の地域に分布しています。
海外では中国からヒマラヤにかけての地域や台湾などに生息しています。
生息場所
森林、林、農耕地、公園、民家など。
主に樹木などが茂った少し日当たりの悪い場所を好みます。
季節
4月~10月
成虫は春から秋にかけての季節に活動しています。
クロアゲハ2
その他の名称
黒揚羽
英名:[Spangle]
学名:[Papilio protenor]
開張
80~120mm
食べ物
イヌザンショウ、カラスザンショウ、サンショウ、ハマセンダン、栽培ミカン類などの植物を食べます。
越冬態(えっとうたい)
サナギ
特徴
クロアゲハは全体的に黒っぽい色をしたアゲハチョウ科の蝶で、写真のように後翅には赤斑が見られますが表裏の両方に赤斑があるのはメスのみでオスは後翅の裏側のみに赤斑があります。クロアゲハは春型と夏型が存在していますが羽の色彩などには特に違いはなく、夏型の方がやや体が大きいという違いがあるのみです。

クロアゲハは日が昇ると高所を飛行しつつ、オスは蝶道と呼ばれる飛行ルートを作って同じ経路を巡回するようになり、河原などの水のある場所で吸水を行います。
また、ツツジ類やクサギ、ヤマユリなどの花を訪れる事や通常のアゲハチョウよりもやや暗い場所を好んで飛行するのもクロアゲハの特徴のひとつとなっています。

尚、クロアゲハは比較的、生息数が多い事から森林地帯や農地などの緑の豊かな場所だけではなく都市部でも普通に見る事ができる蝶です。
オナガアゲハに似ている事でも知られていますが、オナガアゲハは羽の形が細長いなどの違いがあります。