クサギカメムシ- カメムシ科 -

クサギカメムシ1
分布
クサギカメムシは日本全国、殆どの地域に分布していますが、主に北海道と本州に生息しています。
生息場所
平地や里山など。
季節
3月~5月、8月~10月
クサギカメムシは年に2回の活動期があり、春や夏になり暖かくなってくると活動を始めます。
クサギカメムシ2
その他の名称
学名:[Halyomorpha halys]
体長
14~18mm
食べ物
幼虫は樹液や果実の汁を吸って成長します。
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
クサギカメムシは匂いがキツい事で知られるカメムシ科の昆虫の中でも特にニオイが臭い事で知られている昆虫で、基本的に暖かい場所に移動する習性がある事から、夕方になり気温が低くなってくると家の中などに入り人の目に触れる機会も多くなる傾向があります。

クサギカメムシは全身が濃い目の褐色で、マダラ模様で全体が覆われています。また、胸部がやや外側に反りあがっている事も特徴のひとつで腹部の色は黄褐色。腹部は下の方が幅が大きくなっており、やや下膨れのような形状をしています。
2枚目の写真はクサギカメムシの幼生で、足の部分が黒と白の縞模様になっており、成虫と比べて体が小さい事が特徴です。

クサギカメムシの臭いニオイは胸の腹側にある臭腺からでているとされ、ここから強いニオイを放つ液体を出す事によって敵を威嚇します。また、この臭い液体は空気に触れるとすぐに気化し、空気中に一気に広がるという特性を持ちます。
クサギカメムシは成虫の姿で冬を越しますが、その際は集団で固まっている姿も多く見られ、気温が0℃前後の場所に好んで多く集まるとされています。

尚、クサギカメムシは果樹の害虫である事でも知られ、様々な種類の木につきます。