マイマイカブリ- オサムシ科 -

マイマイカブリ1
分布
マイマイカブリは国内では主に本州、四国、九州に分布しています。
生息場所
草地など。
季節
春から秋にかけて活動しています。
マイマイカブリ2
その他の名称
蝸牛被
英名:[Japanese ground beetle]
学名:[Damaster blaptoides]
体長
40~65mm
食べ物
幼虫、成虫ともにカタツムリやミミズを溶かして食べます。
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
マイマイカブリはオサムシ科の昆虫の中でも特に胸部および頭の部分が長い事が大きな特徴で、この長い首を活かしてカタツムリの殻に頭を入れて食べる事から「マイマイカブリ」という名前がついたとされています。また、カタツムリはこのマイマイカブリに襲われると泡を出して対抗する事で知られています。

マイマイカブリの体は艶のない鈍い黒色をしており、大きいものでは体長が7cmほどと大きなクワガタ並みの大きさがある大型の昆虫です。
また、マイマイカブリは後ろ羽は退化していて飛ぶ事ができません。この特徴が起因しているのか、他の昆虫に比べると地域差がある昆虫で、一般的には西日本の方が大きい個体が多いと言われています。

マイマイカブリの幼虫は成虫と同じく、カタツムリを主食としていますが、2、3個のカタツムリを食べて成虫になったという情報もあり、この事はカタツムリが栄養が豊富である事を示しています。
しかし、あまりカタツムリが襲われている所を見た人がいないのはマイマイカブリが夜行性で主に夜に活動するという特徴を持っている為だと思われます。

尚、マイマイカブリは同じ科に属するヒメマイマイカブリとよく似ていますが、マイマイカブリは腹部の先が開いていて、ヒメマイマイカブリは閉じているので、この部分で見分ける事ができます。また、全身が真っ黒なマイマイカブリに対してヒメマイマイカブリは頭と胸が緑や紫色をしている個体が存在しています。