マユタテアカネ- トンボ科 -

マユタテアカネ1
マユタテアカネ3
分布
マユタテアカネは北海道、本州、四国、九州、南西諸島など日本全国の非常に広い範囲で生息が確認されています。
しかし、小笠原諸島においては生息が確認されていません。
海外においては中国、台湾、朝鮮半島、ロシアなど東アジアの国に分布しています。
生息場所
平地や里山にある池などの水辺。
水田や湿地などにも生息しています。
季節
6~12月。
発生が始まる時期は初夏となっており、割と普通なのですが秋が終わって初冬まで活動しているのでその点では珍しいトンボです。
マユタテアカネ3
マユタテアカネ4
その他の名称
眉立茜
学名:[Sympetrum eroticum eroticum]
全長
30~43mm
食べ物

越冬態(えっとうたい)
特徴
マユタテアカネは頭部に一対の黒い眉のような模様がある事が名前の由来となっているトンボです。オスの腹部は鮮やかな赤色なのですが若い個体は黄色に近い色をしています。

メスは翅の先端に褐色の部分がある個体が混じっている為、同じように翅の先端が褐色になっているノシメトンボとの判別が容易ではない事があります。しかし、ノシメトンボと違って胸部の側面に黒い条線が見られないのでその違いによって見分ける事ができます。
オスは腹部の先端が上に大きく反りあがっており、この特徴からヒメアカネのオスとの見分ける事ができます。(ヒメアカネのオスの腹部の先端はわずかしか反りあがっていません)

マユタテアカネは小型の赤とんぼの仲間として扱われていますがヒメアカネやマイコアカネなどの他の仲間に比べて生息地域が広く、生息数が多い事で知られ、代表的な種類となっています。

マユタテアカネの産卵は「打泥産卵(だでいさんらん)」と呼ばれている腹部の先端を泥に打ちつけるようにして卵を産み付ける方法によって行われます。