ナミテントウ- テントウムシ科 -

ナミテントウ1
分布
ナミテントウは国内の全域に広く分布しています。
生息場所
草地や畑など。
季節
4月~11月
ナミテントウは春から秋までの季節に活動しています。
ナミテントウ2
その他の名称
並天道虫、テントウムシ
英名:[Asian ladybird beetle]
学名:[Harmonia axyridis]
体長
約8mm
食べ物
幼虫は成虫と同じくアブラムシを食べます。
越冬態(えっとうたい)
成虫
特徴
ナミテントウは非常に多くの変異種がいる事で知られている昆虫で、特に翅の部分に個体差があり、黒地に赤い星、赤字に黒い星のものなどが見られ、更にその星の数も全くないものから最大19個のものまで存在している事から、とても同じ種とは思えないほどです。

ナミテントウの体の特徴は前述した翅の部分の他に、どの個体も共通した特徴として、頭部の側面にあるクリーム色の大きな斑紋だがあります。これは翅が黒い個体も翅が赤い個体も頭部は黒色である事がこのような共通点を生み出していると考えられています。
また、基本的には暖かい地域に地の色が黒い個体が多いとされ、北に行くほど、地の色が赤い個体が多くなります。しかし、温暖化の影響もあってか、近年は地の色が黒い個体が北の地域でも見られるようになったと言われています。

翅の模様はかなり違っても同じ種である事から、当然、交配は行われます。結果、どのような模様の翅を持った子が生まれてくるかについては、どうやら、優性遺伝、劣性遺伝があるようで、地の色が黒い種と赤い種が交配を行うと、高い確率で黒い種になるとされています。
このような特性から、交配によっても黒い種が増える事が分かり、温暖化の影響だけではなく、交配によっても地の黒い種が分布を広げていると考えられています。