サカハチチョウ- タテハチョウ科 -

サカハチチョウ1
分布
サカハチチョウは北海道から九州まで全国的に分布しています。
生息場所
低山地から山地にかけての森林に接する草地などに生息し、林道や渓流などで見られる事が多い。
季節
4月中下旬~8月中旬。
サカハチチョウの成虫は春から夏にかけての時期に活動していますが活動期が春と夏で2期に分かれており、春型と夏型で羽色も異なっているという特徴を持っています。
また、夏型と春型の間となる6月から7月の始め位の時期は成虫は基本的には活動していません。
サカハチチョウ2
その他の名称
逆八蝶
学名:[Araschnia burejana]
開張
20~26mm
食べ物
エゾイラクサ、クサコアカソ、コアカソ、ホソバイラクサなどを食べます
越冬態(えっとうたい)
サナギ
特徴
サカハチチョウは山道を歩いていると多く出会う事ができるタテハチョウ科の蝶で、春型と夏型とで翅の模様が異なり、春型は上記の1枚目の写真のような翅にオレンジ色と黒色を主体とした模様を持っているものですが、夏型は2枚目の写真のような全体が黒っぽい翅の中ほどの部分に大きな白い帯状の模様があり、翅の外側には細い線状の橙色の模様が入っています。

サカハチチョウはあまり高い場所は飛ばず、やや低い位置を細かく翅を動かしたり、滑空したりして飛んでいる蝶で草の上や地面、花などに止まっている姿がよく見られ、夏場には水のたまっている場所で給水したり、動物の糞などに集まっている事もあります。
また、サカハチチョウは森林周辺の比較的、明るい場所を好む蝶だとされていますが、植林や環境破壊などによってそのような環境が減ったとも言われており、現在、数の減少が心配されています。