ウスバシロチョウ- アゲハチョウ科 -

ウスバシロチョウ1
分布
ウスバシロチョウは北海道、本州、四国に分布しています。
生息場所
林や草原などに生息していますが生息地域によって生息域が異なり、北海道では平地~低山地、本州では丘陵地~山地といった形で別れています。
また、農地周辺や栗林などでもよく見られます。
季節
4月~5月
成虫は春の中ごろから終わりまでの時期に活動しています。
ウスバシロチョウ2
その他の名称
薄羽白蝶、ウスバアゲハ
英名:[Glacial Apollo]、[Japanese Clouded Apollo]
学名:[Parnassius citrinarius]
開張
50~60mm
食べ物
エゾエンゴサク、ムラサキケマン、ヤマエンゴサクなどの植物を食べます。
越冬態(えっとうたい)

特徴
ウスバシロチョウは黒と白のモノトーンカラーの配色が美しい中型の蝶で、太平洋側に住む個体群は白い部分が多く、日本海側の特に山深い場所に住む個体群は黒い部分が多いと言われています。
一見するとシロチョウ科の蝶のようにも見えますが、細かい所にアゲハチョウ科の蝶の特徴が見られ、アゲハチョウの仲間である事が分かります。

ウスバシロチョウの羽は表側の色は大部分が白色で外側の一部分のみは半透明になっており、やや透けています。また、上記の写真のように静脈の部分が黒くなっており、美しい模様を形成しています。
2枚目の写真では羽の裏側の様子がよく分かり、オスのウスバシロチョウの羽の裏側は黄色い事が分かります。

ウスバシロチョウは日中、草地の上などを滑空するようにして飛んでヒメジョオン、ネギ、タンポポ類などの花の元を訪れたりしながら過ごします。
比較的、個体数が多い為見る機会は多く、一部では生息域の拡大が進んでいるようです。
メスは地面に落ちている枯葉や枯枝に卵を産みます。