ウラギンヒョウモン- タテハチョウ科 -

ウラギンヒョウモン1
ウラギンヒョウモン3
分布
ウラギンヒョウモンは北海道、本州、四国、九州など日本全国に分布しています。
海外においても非常に広い範囲で見られ、ユーラシア大陸のヨーロッパから東の果てまでの温帯域で生息が確認されています。
生息場所
平地や山の草地、河川など。
自然の中にある草地や農地周辺、河川の堤防などに主に生息しています。
季節
6月~10月
主に夏の暑い時期に活発に活動していますが夏眠をとる地域の個体は秋にも見られます。
ウラギンヒョウモン2
その他の名称
裏銀豹紋
英名:[High Brown Fritillary]
学名:[Fabriciana adippe]
開張
55~70mm
食べ物
幼虫はスミレやタチツボスミレなどのスミレ科の植物を食べます。
越冬態(えっとうたい)
卵または幼虫
特徴
ウラギンヒョウモンは全国的に見る事ができる蝶ですが夏に「夏眠(かみん)」という行動を取る事があります。この夏眠というのは冬眠と同じように活動を停止し休眠状態になる事で夏眠をとった場合は秋ごろに再び現れます。

ウラギンヒョウモンは名前の通り、裏側に銀色の紋があり、前翅の裏側の地の色は淡い橙緑色で銀色の紋が全体に散らばっています。後翅の裏側の外側のフチの傍には半円形か三角形の銀色の紋があり、内側の銀色の紋は一列に並んでいます。
他の後翅の裏側に銀色の紋がある蝶との見分け方としてはウラギンヒョウモンの場合、後翅の外側の半円形の紋と内側の銀色の紋との間に濃い褐色の紋が並んでいるという特徴があり、これはギンボシヒョウモンには見られない特徴です。
また、オオウラギンヒョウモンとの違いとしてはオオウラギンヒョウモンの場合、後翅の外側にある銀色の紋がハート形になっているという違いがあります。

オスの個体は前翅の下三本の翅脈に性標が備わっています。

日中はマツムシソウやクガイソウ、オカトラノオなどの花を訪れながら敏速に飛び回ります。オスは路上で吸水している姿も見られます。
交尾は夏に行われ、秋に産卵行動に入ります。卵は幼虫の食草となる植物の傍にある枝などに産み付けられます。

ウラギンヒョウモンは環境の変化などの影響でやや数を減らしていると考えられています。